私はなんで井ノ原担なんですか？というと、先述の通り歌や声が好き・造形（顔立ちや骨格やスタイルの良さ）が好き・ダンスが好き・芝居が好きという、目に見える単純明快なところから入って、そこから本人の芸能活動へのスタンスや音楽・サブカルへの造詣の深さにやられまくって…というのがある。思想や嗜好がおなじベクトルのひとを応援するのってかなりストレスがない。

●なんで自担を好きなのか

普通に歌のうまさに惹かれていったら全然見た目好きじゃんになってあとから趣味の方面まで私の理想が詰め込まれすぎているアイドルであることがわかってきて、しかも誕生日も2日違いですよ。運命感じざるを得ないだろ。なんかもうこれ以上の自担は出てこねえよ、と思いました。

なんとなく、既婚者である彼からのファンとの温度感は以下の作詞した曲にみられるような気がする。

引用するならば

パラレルと僕と巡り合えたとてそこには居ないのさ

戯れと仕事　ここでお別れだ　ふと振り返れば

20th Century メイプルと君と 歌詞 – 歌ネット (uta-net.com)

この部分とか。プライベートの自分とタレントの自分をしっかり切り分けて、なるべく人前に出るときは結婚指輪も外して。（たまに外し忘れてて私は勝手に萌えてるんですけども）かといってプライベートを隠してるわけでもないんだけど…奥さんと〜なんてノロケた話とかはあまりしない。（だからたまにあさイチでお子さんの話とかすると勝手に萌えてるんですけども）

けじめとしてしっかり夫婦で記者会見まで行ったし、すごく誠実にお知らせした部類なんだけど、そこを区切りにちゃんとアイドルの自分でいるときは虚像でいてくれるんだよなと。まるで結婚してない世界線のパラレル存在みたいに。ていうか既婚者アイドルを独身のテイで乙女ゲームにしてくれたラブセンには感謝ですよ（V6は当時国内アーティスト初のケータイ乙女ゲームを出していました）。

なんなら奥様も非常にその辺協力的で、SNSとかでママタレント的な活動もするし、お子さんの話もするんだけど夫の話題を出さない。それは自分についている男性ファンへの配慮より、やっぱ夫側への配慮だと思う。もしかしたらすごく敏感なオタクはそれでも粗を見つけちゃうことはあるかもしれんのだが、私は少なくとも匂わせ的なのは感じないと言うか、もうお子さんも大きいし結婚生活長すぎてそんなことする意味もねえというか…。もう十分ふるいにかけられてんだから取るマウントもねえだろというか…。なんかさ、事務所ごたついてジュニアのとこの社長やるやらないって話になった時も背中を押してくれたみたいだし、解散してなおトニセンとしてアイドル活動含め表に立ち続ける事も全然受け入れてるじゃん、すごくお互いが仕事しやすいよう協力しあってるように見えて、私はもう…朝香のことも、大好きだ…（限界井ノ原担）自担が選んだ女を嫌いなわけがねえ！と安心して言えて、とても嬉しいです。もちろん、すべての井ノ原担がそうではない。そうではないことを分かってどっちも配慮してくれているので、ありがたいのである。書いてて思ったけど、やっぱ結局荒れる理由ってそれなんだろうなあ。（最初からそもそも結婚という事実や変化がイヤな人というのはさておき）自分が許容できる素敵な相手かどうか。匂わせしないだとか不倫じゃないだとか…うーん。

結論アイドルの結婚うんぬんってやっぱりオタクとタレントの間で価値観と思想が一致するかどうかの相性問題でしかない。

どうやら彼も相手に恵まれているとはいえ、結婚発表時は少なからず荒れたみたいだしそこで降りてしまったオタクも多いんだろう。でも、その後もオンオフきっちりして夢見させ続けてくれるから残る人は残るし新規が入ってくるんだろうなと思う。

夢っていうのは、決して君と僕でどうこう、じゃない。別に結婚するしない以前に最初から「僕のこと彼氏だと思ってね」なんて王子様スタンスじゃないからだ。

本日は最後の日で　君の隣踏んだステップ

愛しているなんてのは　嘘にしておくから

V6 95 groove – 歌ネット (uta-net.com)

↑べつに彼の作詞ではないが彼のパートであることを考えるとウオォ…となる。これ最後に歌われちゃったら…もう…

うまく説明できないんだけど、少なくともオタクに対して愛はあるなって思う。「信頼」や「絆」という形が一番わかりやすいし、ラブソングを歌う時は、愛おしいものであると、思ってくれているように感じられる。

多分、彼が「愛している」と私たちに言うのであれば、それはV6やトニセンの「グループ」という概念の一部として確かに持っている答えなのではないか。コンサートのMCのたびにうちわやメイクの準備や交通移動の大変さを労ってくれたり、俺たちのためにおめかししてくれてありがとね、というスタンスから感じられる暖かさは、それらなのだろうと思う。

その信頼や愛情を感じる事こそ彼のアイドル性の消費なんだろうなと思っている。私なんかは特に容姿と歌声の消費者だ。若々しく体型維持してくれるところや、感情を乗せて歌うラブソングは、消費者への信頼で与えられているコンテンツだなと思っている。すまん、うまいこと言語化ができない。とにかく夢だとわかっていながら存分に井ノ原快彦というコンテンツを享受している。

なんかさ、事実を並べたら家に帰れば我が子と妻が待つ中年男性に新鮮にワーキャーしているわけですよ。結構変な事なんですわ。変な事が許される場所にいてくれているので、ありがたく享受している。というか、いつかDNAが混ざりあうだとかは一切思ってないけど、もしかして私のマインドってファンと仁とのEternalが近いのか？

私はいのはらくんのスタンスと思想におそらくハマれている。そもそも私が好きになった時にはすでに既婚者だったし、私とは年齢が離れすぎているし、私自身も元々タレントをリアコ消費しているわけではなく、素直に結婚を祝える側のスタンスなので、プライベートを守りながらファンと全力で交流してファンを信頼して存分に男性アイドルとして消費させてくれる現状が潔くて、心地よいと思っている。

以下同担への偏見をふくむのでイラっとしたらすまん

同担の方を見て自分を見て、思うけど、やっぱいのはらくん自身のタレント性って、後天的にファンがタレントに寄っていく「担タレ」というよりも、先天的に持ってる似た場所に惹かれる「類友」タイプのファンが多いのでは？と思う。

担タレ部分があるとするならば、それはやはり「善い人であろうとする姿勢」だろうか。彼のことを聖人と思ったことは実はない。当然、知り合いでもないタレントのうわべだけをみて盲目的に信じるのもおかしな話…というのはあるが、インタビューなどからも万物を慈しみ愛するタイプでもないように感じるからだ。

やはりどっか尖っていて、穿っていて、それを抑え、穏やかであろうと努力している人という印象がある。そして、それを努力することができる心は、間違いなく他人のためを想える優しさであり自分が生きていくための賢さで、その二つは両立するし、誰かを救える力がある。少なくとも、表に見えるものはそうだと思った。

私自身も自分を良い人間だとは思えていない。いのはらくんほどまわりに気を遣える余裕もない。それでも彼のような大人になりたいなーと思う。隣で困ってる人に手を差し出すくらいの余裕は持っていたいし、パン生地やお餅の丸みを愛したい。カブトムシ養殖は…お断りします…。

まあ、それはおいといて、やっぱなんかやたら音楽関係とかデザイン関係勤めてる人多くない？私がそうだから自分の周りもそういうひと寄りがちなだけかな（だとしても類友ですね）。

どちらにせよ、やや世の中をものごとを俯瞰で見る穿ったタイプだとか、サブカルに対して確固たる好みを持ってる人とか、バンド畑通ってる人は多い気がする。でも井ノ原担に限らずV6のオタク全体的にやっぱ歌やダンスのスキルの高さとか演出クオリティに引き寄せられる人が多い気がするので、クリエイティブに携わってると結構刺さるのかな。

●出せない手紙（ファンレター）

いのはらくんへ

いつまでも健康に。いつまでもやりたいことやってください。ご自身でおっしゃっていたことを引用させていただくのですが、公言通り最終的には天国でMFTPを踊って、そんで私がくる頃にはオタク巻き込んで天界コンサートもしてください。最悪私が地獄に落ちても地獄から音漏れ聞きます。マナー激悪っすね。でも地獄に落ちてるんでそれはそうすぎるかも。すいません。略称天コンでいいですか？

もしよろしければまたフジファブリックとコラボもしてほしいです。次は山内総一郎氏だけじゃなくフジファブリックで…。バラードより、フジらしいへんてこなやつを…。

あとSPECIAL OTHERSとかGRAPEVINEあたりどうですか？曲提供してもらったらすごく合いそうだなって思ってます。スペアザとバインが関わる瞬間をいつまでもお待ちしております。もとより邦楽ロックのオタクなので…。思い出野郎Aチームとかceroみたいなカクバリズム系アーティストも相性良さそうです。モナレコード系も合いますよね。なんか、下北っすね。

トニセンって京王井の頭線とか中央線高円寺方面の雰囲気があるなってずっと思ってます。あと喫茶二十世紀にGinger Rootのレコード置きました？ちょっと…期待したいです。それも。いいっすよね、ジンジャールート。

もしオタクとアイドルの関係じゃなく、友達になれる世界があったならば、たぶん一生音楽の話聞きたいっす。20年近く歳離れてるけど自分いけます！というか、私が働いてたところともたぶん関わりあるので、普通に話してぇ〜〜〜〜〜〜！になるとおもいます（これは私が、という話です）。いや、やっぱ恐れ多いのでいいです。いいのか？うん、いいです。たぶん私みたいな立場の元々ファンだった人が大人になって関係者として仕事で会って…ってパターン、すでに大量にありますよね。世間って、狭いっすよね。

あとこれだけ確認したいんですけどアップルパイ音源化の予定ありますか？してもらっていいですか？頼む頼む頼む頼むマジでマジでマジでマジで　絶対本人は読まないのでさっきからすごい馴れ馴れしく要望だけ書いてます！！！！！！できればトニコンでCrazy Raysもやろう！！！！！！！！！

はあはあはあ取り乱しました、申し訳ございません。

今、我々が想像できないほどのたくさんの責任を背負って茨の道を進んでいるのかもしれませんが、どんな逆風にも負けぬよう祈っております。ついでに支えられる手段があれば手を貸すことを惜しまないと思います。具体的にはよくわからんので、思いますとさせていただきました。とりあえずサブスクは回しております。

ともあれ純粋な消費者として望んでいるのはやはりタレント活動・アーティスト活動の充実です。こればかりは譲れないんです。でも、全てをあきらめずに手を伸ばすその姿に強い覚悟を感じたので、そういう部分もリスペクトしております。

オタク心は複雑です。なぜあなたがこんなことまで背負わねばならんのだ…とムっとすることもあります。それでも新曲やコンサートで我々のことをちゃんと離さずにいてくれることがわかるたびに、やはり手のひらを返します。私は変化に対して気持ちの整理がついて、最近ようやく返せました。ムっとはするけど、続くのであればぐるんぐるん返させてください。

決してご無理はせずにこれからも挑戦と表現で我々オタクを魅了し続けてください。かっけ〜大人で居続けてください。

ぜんぜん喫茶店の予約が取れない一人のオタクより。

P.S.トニコン楽しみにしてます。

おわり