●歌詞がさ、いいよね
V6ってカミセン曲とかにはちょっとおじいちゃん(お察しください)の絡んだトンチキ曲があるっちゃあるんですが、初期のうちから玉置浩二に愛なんだをもらったりとにかく提供アーティストが「ほんとに音楽が好き」な人が選んでそうなラインナップ。
avexスタッフのセンスもそうだし、メンバーがチョイスしたりフックアップしてくるものもかなり良い。
以下に好きなフレーズを並べてうだうだいいたいのでそうさせてください。
No.1
永遠なんかに
キョーミはないけど泣いたのさ
-Crazy Rays-
ッカ〜〜〜〜〜!真心ブラザーズの桜井さんが歌詞書いてます。40代アイドルが歌う良さ。たまんね〜!全部たまらん。「一瞬で君が盗んだココロは泣いたのさ」とか「優しく抱かれて優しく死にたい」とか、このふたつについては我々オタクがそうなってしまいましたね。なんかほんとに、解散周りのことって、優しく丁寧に殺してくれた気がするから。殺す死ぬってよりも”大切に宝箱にしまいました”ではあるんだけど、猶予がたっぷり設けられて大量の供給があって後述するけど解散コンサートで95groove歌われちゃったからさ…
No.2
悲しみは伝染するから
笑っていたよ迷いもがきながら
-僕と僕らのあした-
作詞をしたのは結構楽曲提供を積極的に行なっているシンガーソングライターの方なんですけど、これを歌わせよう!となる判断がすげーというか、やっぱアイドルらしからぬ達観したことを歌う説得力があるってすげーと思います。
No.3
思い切り広げた腕は
強い傘になれないけど
涙の雨から君を守れますように
-明日の傘-
アイドルらしいのキタキタキタキターーーーー!正統派ラブソング!だけどやっぱちょっと歌詞は大人っぽい!動画ないわ!トニフィフコンみてーーーーーー!(でもFC限定パートだからアマプラではカットかも)いや、やっぱアマプラで見れる範囲のコンサートでも歌ってるからみてーーーー!このすっごいおいしい歌詞をいのはらくんがうたってます!しぬ 守られた
No.4
それでも不確かな確かを
確かめにいく旅へ
音は流れてる
-HELLO-
これもさーーーあまり人生観とか自分のこと多く語らない長野くんが歌うから響くんだよなーーーーーーー怒涛の韻(韻っていうか、まあ)歌いたくなるリズム。この曲提供してる人がさ、サラリーマンしながら宅録してる方で、ChemicalVolumeってユニットらしいんだけど、めちゃくちゃいい邦楽ロックで、おすすめです。
No.5
不完全に輝いて
美しくいたいよ
-分からないだらけ-
すげーワードすぎる。ほんとに。偶像たる職の人たちが「不完全に輝いて美しくいたい」ですよ…。Tempalay提供なんですよ。V6がさ、Tempalayとか若いバンドフックアップ(ここでいうフックアップは無名アーティストを引き上げるというよりは業界で評価されてるアーティストを大衆向けに引っ張ってくるという意味)してくるのほんとーーーーにいい。健くんのソロバージョンも痺れます。剛健のとろけそうなキャラメルボイスに合いすぎている。
No.6
孤独なアイデンティティ
ここに光あれ
-SPARK-
アイドルなんて常にアイデンティティとの戦いじゃないですか…曲もかっこいいんだ〜〜〜
No.7
思い出は現在(いま)を越せないよ
-HONEY BEAT-
名曲やろがい。受験生元気出るよこんなのは。私もお世話になった。V6をちゃんとアイドルグループとして認知する前のことや。
No.8
新品の靴はきっと
良く見せたい感情
どこの君もずっと
幸せでありますように
-95 groove-
全部の歌詞がいいよ〜〜〜。Rin音、ありがとう。こんな曲解散コンサートのラストに歌われてしまったらもうなにも言うまい…でしょう。ウチらもどこの君もずっと幸せでありますようにって思ってるよ。「何十何度目になれど記憶に決別はつかぬままで」と「愛しているなんてのは嘘にしておくから」も迷った。後者はまあ…その…やっぱり解散コンサートの最後に笑顔で歌われてしまうズルさ込みの良さだから、今回は割愛。この曲についてはコンサートをうけてからちょっと印象が変わったというか、解散という選択にオタクも本人らもきっと少しはあるだろう後悔を肯定してるし共有してくれてんのかなって解釈。相思相愛だかんね。
No.9
怖いくらいの夕焼けにも足を止めて
-出せない手紙-
タイアップ先の健くん主演ドラマの、原作者…つまり小説家の方が歌詞を書いてるんですわ。詩的ですとても。すげー暗い曲だけどうっすら光は射しているし、前を向いている。
No.10
傷つくくらいマジな君は
正しい今日をやれている
-本気がいっぱい-
2番の歌詞なのでおそらく上記のカット版MVには入ってない…!てか、若い子がこんな本質的なこと歌うんだ。学生への応援ソングっぽいんだよね、学生刺さるかな!?刺さる!?そう!よかった!
No.11
あふれる涙ぬぐって
立ち向かう強さ誇れる自分でいよう
-over-
トニセンがひと晩徹夜して書き上げた歌詞。デモテープをたくさん持ち帰ってきたハワイ帰りのスタッフに「この曲に明日までに歌詞書いて」という無茶振りをされた流れだったと思う。嘘だろ…
No.12
持て余すほどの情熱で
傷つけ合った蒼い季節は
陽炎の中へ消えたけど
-WISHES 〜I’ll be there〜-
「陽炎」という単語をうまいこと使えている曲にハズレないとおもってる。トニセンってまじで、最初から完成された大人の哀愁を歌うよな。最近の曲でもあったんだけど「振り返れば俺たちがいるし少しは力になるよ」っていうニュアンスの詞が多い気がする。振り返らず進めと元気に背中押してくれることもあるけど、振り返りながらでいいし思い出とかそういうのはちゃんと力になるから、って程よく肩の力を抜いた余裕をくれる感じ。それはそれとして、この曲の…というか、90〜00年代のJPOPにある「気怠さ」が好きだ。社会的な背景もあるのかもしれないけど、垢抜けたアンニュイさは今のキラキラファッション化した「チル」とはちがう気の抜け方。歌詞の言葉選びもとても綺麗だけど、かといって突き放すほど難しくない。年を重ねるたびに沁みる。
No.13
夜が炭酸の泡に溶けていく
-GOLD-
真部脩一サウンドに真部脩一節の歌詞!もうたまらんでしょうが。ここのフレーズはいわゆるラスサビ前のCメロ該当なんだけど、カミセンにうたわせるのがもう…かわいいし神々しさすらある。大好きすぎ。すごく詩的な歌詞でさ、きれいだよな。
No.14
You stepped out of the 90s.
-MAGIC CARPET RIDE-
“君は90年代を抜け出した”。解散発表のあと、かなり過去との決別(前向きな意味)がテーマになった曲が多かったと思う。歌というよりもメロディーに入る前のワンフレーズなんだけど、95年にデビューして26年目の活動でこれいえるの実際すごいことだし(そもそも26年も定期的に曲リリースしては歌番組に出て、活動の前線にいたことがすげーから)。歌詞を書いたのは土岐麻子さん。オタクはあなたに感謝しています…。
No.15
ゼロからキミになればいい
-Be Yourself!-
これさ〜、歌い出しの「交差点が青に変わるその瞬間」からかっこいいよね…。オタクのみんなにはおなじみのTAKE ME HIGHERを作曲したデイヴ・ロジャースのバチゴリかっけえサウンドで案外中身は応援ソングっていう(進研ゼミとかのタイアップだったため)。間奏にやっていいもんじゃない嘘みたいなアクロバットが歌番組でも披露されたりしたんだけど、ほら、グラデーションで順にバク転したりさ、もう新体操だよ。こえーよ!6人とも人間やめてるんだよな。それにしても元気出るしカッケェフレーズ。余談なんですがこのシングルのカップリングだったトニセンの「always」は元々水曜どうでしょうの初代1/6の夢旅人です。樋口さんが使いまわしちゃって、ちょっとモメたので1/6の夢旅人2002としてリメイクされたんですねぇ…試聴とかするとあまりにも1/6すぎて笑うから藩士は聞いてみてほしい。変な繋がり。
No.16
俺たちの手の平で
結局世界は回ってくんだぜ
-大人Guyz-
Cメロ該当箇所なんですけど、2パート重唱になる気持ちよさもありつつ、テンション高い曲に対してけっこう深いフレーズだなーと思います。世界掌握くらいのテンションで日々をやりきってやろうみたいな、そういう元気がある。気づいてしまったんだけど、消費される立場のアイドルが消費行動歌ってるのけっこう面白いかもしれない。健くんがプロデュースに絡んでたはずなのでその辺もちょっと…あるのかな?
No.17
感情はどんなルールも
追い越して君だけを守るよ
-ジャスミン-
すげーと思う。喜びとか楽しさみたいなポジティブな気持ちは大事だけど、制御できなかった涙とか、怒りとか、つらさとか、ネガティブな感情だって自分を守る手段だよな。ハニビと同じ、シンガーソングライターの近藤薫さん提供なんだけど、この方って実はV6にハマる前から聞いてたんだよね。というのも、私が好きなテニプリ関係の主題歌やキャラソン提供をしていたので…。作風や詞にブレがなくって、なおかつ誰にでも馴染むのですごいなーと思う。普遍性といえばそうなのかもだけど、当たり前のことへの気づきっていうの、なんかV6に歌われると沁みるんだよな。
No.18
いつか届くそれぞれの未来できっと笑おう
-スピリット-
は〜〜〜〜…解散のとき、一番心の中で流れた。気がする。ので、無意識に特別な思い入れが発生している。このパートはいのはらくんが歌っており、ズルいな〜!となる。そういえば私が転職を迷ってる時もずっと聞いてた気がする。永遠とかないし、大切な人がずっとそばにいる保証もないし、なにか大きな夢を持ったとしてもぜったいに成せるなんて無責任なことは言わない。今一緒にいることが尊くて、目標に向かう過程が尊くて、別れがあってもまたいつか線が交わる希望を歌うグループなのかなーって思う。このフレーズだけじゃなくて全方位沁みるぜ。
●イントロ、神よね
佐藤竹善提供曲。シティポップ風味。最強イントロ。言うことねえんだわ…
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