とんでもねえ量の文字書いててしにそうだけど続きをやる。
今回はこのページの20枚目までになります。
11.SPECIAL OTHERS「Good Morning」
- AIMS
- Good morning
- Circle
- Yagi & Ryota
- Around the world
- Session
- KOYA
- COMBOY
- KHN
- DOOR OF THE COSMOS
私はそんな酒がすきじゃないけど、スペアザはビールと一緒に楽しめるバンド。
前に野音のライブに行ったんだけど、つい飲んじゃったもんな。苦いだけで美味しくないと思っているビールがちょっと美味しく感じて大人になった気持ちになった。ライブ帰りにも出口で酒配ってて、もらったしな…
ちなみに、公式サイトではメンバーによるシュールな占いコーナーとかが見れる。何?
アルバムとしての話をすると…基本的にインストだし、まじで朝の通学中とか作業中BGMに最適すぎてよく聞いてた。芹澤さんの軽やかなキーボード、大好物です。
かといってボーカルあったらダメなんか?つったらそんなことなくて…ボーカル入る場合は歌唱ってよりはコーラス寄りなんだけど、音にハマった声してると思う。このアルバムだと「Good Morning」が該当するんですが違和感とかそういうのはない。楽器としての機能を果たしてる感じがする。芹澤さんと宮原さんがメインだったか。バンド内でもしゃべる側のひとたちだ…
がっつり日本語詞のついた歌唱の場合はゲストボーカルとコラボの形で曲出すけど、マジでどれもハズレがないんですよね。ボーカルの色に沿いながらも自分たちの色がくっきり出ていて、スペアザの曲の顔をしてる。
このころの又吉さんはまだ仙人じゃねえな。今どんな感じだろ~ってみたらいつでも仙人でビビる。昔さ、スペシャでモンハン集団に参加してたよねー。これは今思い出しました。なんか、あったの。ゲーム好きなミュージシャンをあつめてモンハンを攻略する企画特番みたいなやつが…
ゆるく長く続いてる感じがあるけど、がっつり新曲を作り続けていてかなりタフ。でも必死感なんてなくて、ずっとかっこいいバンドだなって思ってる。正直理想系でしょう。自分が今バンド組むなら目指す形はここだよ。
はーーー、またライブ行きたい。行こ。
12.cero「Obscure Ride」
- C.E.R.O
- Yellow Magus(Obscure)
- Elephant Ghost
- Summer Soul
- Rewind Interlude
- ticktack
- Orphans
- Roji
- DRIFTIN’
- 夜去
- Wayang Park Banquet
- Narcolepsy Driver
- FALLIN’
あの、2014-15年あたりの邦楽バンドって、色々とすごくなかったですか?大豊作って印象がすごいある。
シティポップに熱視線が集まった時期でもあり、当時その真ん中にいた一組はまちがいなくceroだったし、このアルバムはめちゃくちゃ評価されていた印象がある。
やっぱテーマをもってアルバムを作るバンドなので、アルバム単位で聞くのが気持ちいい。言葉の節々に曲同士のつながりを見いだせたときが楽しかったりもする。
先述したとおり、シティポップの再注目にあたってceroはど真ん中で評価されていた気がするけど、私はそんなにシティポップだと思ったことがない。このアルバムも民族音楽とか全然違うテイストを用いている。よくある都会のきらびやかさと切なさの対比…みたいな垢抜けた大人の情緒とか、オザケンのようなシティボーイ的な爽やかさというよりは、もうちょっとクセが強くて泥臭いスタンスだと感じる。
ちなみに私はずっとこのアルバムに収録されている「Elephant Ghost」の元ネタはトーキングヘッズの「I Zimbra」だと思ってます。
マジでマジでマジで全曲大好きなんですけど、ほんとに一番思い入れあるの何って聞かれたら「YellowMagus」ですかね。
もうね、忘れもしないよ。専門学校で私は3年間朝5時に起きて6時半に家出るような生活しててさ、それはシンプルに遠いところに通ってたからなんだけど、冬なんて普通に日の出なんですよ、日の出とともにバスに乗って。ずーーーっとイヤホンでね、聞いてたんだわこれを。車窓から朝焼けを浴びて見る田舎の景色が思い出される。
ラッパある曲はちゃいますわ。朝にピッタリですわ。目覚ましアラームに好きな曲設定するとだんだん嫌いになりがちだけど、これに関してはアラームっていうか、こんなおしゃれな曲を朝日と共に味わいながらバス乗ってる私エモくね?と思い込むルーティンの演出に使っていたというか。だから、今でも全然大好きです。
あと、ライブは「Wayang Park Banquet」がつよい。
新譜が出るたびにいつもいつも楽しみだし、レギュラーでやってたラジオ番組も初回から最終回まで全て聴いてた。冒頭の変な寸劇まで愛してた。本当に。
そのラジオを通して70年代80年代の音楽とか、もっと古いジャズとか、ゲーム音楽だったり、紹介された曲の数々を復習するのが楽しかったし、自分の音楽の間口をかなり広げてくれたという意味でも絶対に外せないバンド。
13.Suchmos「THE BAY」
- YMM
- GAGA
- Miree
- GIRL (feat.呂布)
- Get Lady
- Burn
- S.G.S
- Armstrong
- Alright
- Fallin’
- Pacific
- Miree BAY ver.
STAYTUNEで爆発するちょっと前の1stアルバムですね。
Suchmos自体は、いくらかバンドの人たちとしゃべって(インディーズなんかは物販がメンバー担当だったりするので雑談しがち)、「いま路上ですげー人たち居る」みたいな感じで「これから跳ねるぞ」みたいな、そういう確信を持たれてた印象で認知していました。
が、そういうのはふつーに跳ねた後に思い出しました。クソッ…古参ヅラできたかもしれないのに…!
これさ、ラッパーのRyohu氏がいるのおもしろくて(Notカルマですよ)
Ryohu氏って今回のラインナップにもいるベボベのほうでもかなり昔にゲストでコラボしてて、それで知ってたんですよね。そもそもはズットズレテルズ(OKAMOTO’Sの原型バンド)の一員というのもあり……まって?私の人生ってまじでずっとスペースシャワーTVとズブズブじゃなーい!?
べつにね、ライブ行ったりとかニッチなとこまで追ったりとかも特にしてはないんです。が、邦楽ロック史に欠かせないトピックになった程度の影響力がやっぱあるし、その煽りの中で私も音楽関係の仕事をしていたので、意識の中に常にいたとは思います。じゃないとわざわざ買いません。ちゃんとフィジカルでCD持ってます…
活休中にベースのHSU氏が亡くなるなど想定外の悲しいことは起こってしまったものの、復活自体はすごくうれしい知らせ。コロナ禍を経て、個々で活動して、今どんな曲を作るのかすごく気になるな。
クソ余談なんだけどマジで今もずっと新鮮に「サチモ学園スナック部エースのYONCE」がさやえんどうスナック紹介してる動画が面白くてまだ擦ってます。
14.ペトロールズ「Renaissance」
あの、サブスクにはね、ないんすよ…
- タイト!
- On your side
- 表現
- アンバー
- Talassa
- Fuel
- Profile
- Iwai
- 雨
- Not in service
- Renaissance.
このアルバムはジャケ買いでした。といっても伝わらないと思うんですけど、真っ白な三角型の紙ケースにエンボスで印字されている特殊形態でワクワクしたから買いました。
ペトロールズそのものはもちろん、東京事変経由で長岡亮介にたどり着いてはおり…まじでこのひとに浮雲と名付けた椎名林檎のセンスに脱帽だよ。
浮雲が本名名義のバンドでCD出します、ってなった時に聞いてみたいと思うのも必然。
ところで自分の中で注目度が上がった案件はほかにもありまして
なにがシャカシャカティースなんですか?
しまじろう、他もそこそこ尖った起用をしていたようなので、音楽センスを見せつけたがってるスタッフがいたらしいです。
最近は時代に合わせて新譜関係はサブスク配信してくれたりなんだけど、みんな求めてるの「雨」とかだとおもうので…こう、なんとかなりませんか!?
いやまあ、なんかほんと、これもまた自己紹介のようなアルバムで…全曲ユニークで落ち着いてて、長岡亮介だな~~~~を体感できる充実の一枚なんですよね。
サブスクにあろうがなかろうがみなさんも手に入る環境でしたら買ったほうがいいですよ、なんか、三角形の変なアルバムがあるだけで気分がいいので…
15.TRICERATOPS「TRICERATOPS」
- Two Chairs
- 彼女のシニヨン
- オレンジライター
- ロケットに乗って
- 復刻ジーンズ
- Raspberry
- Star Jet
- プレゼント
- アイ・ラブ・エスカレーター
- My Skywalker’s T-Shirt
トライセラも世代ではないものの、志村正彦と交流が深かったというのがでかくて。
富士急ライブで集まったアーティストって私がフジファブリックを追い始める初期段階に現れるわけですよ。追い始めた直近で出たDVDだったから…。というので和田唱を知り、興味を持っていろいろ聞き漁ったら好きな音楽だった次第です。
なんかさ、全然MVとかないね!?非公式は載せない方針だから動画貼らんけど聞いてね。
raspberryが思い出深いっていうかさ、自分がコピバンスタートしたあとちまちまライブ呼んでもらえるようになって、バリエーションを増やしたい中で候補がでてこなくて、これやらん?って提案したらみんな「これいいじゃん」って意見一致したの嬉しかったなーって。
披露したライブは当然学生の身内の集まりだったんだけど、たぶんそういう集いに興味あって冷やかしに来てるおっちゃんとかがいて。そのおっちゃんの世代にヒットしたのか「今どきの若いもんがトライセラを!」みたいな勢いで嬉しそうに話しかけられたのがずっと記憶に残ってる。知らんおっちゃんと音楽で通じた瞬間だったわけ。
バンドメンバーとも一緒にライブ見に行ったりした。青春だね~。
なのでまたまた、フジファブリックの活休の知らせに続き、ショック受けてました。
最後にほかの好きな曲でも貼るか…
また集まってほしいっす。待ってます。
16.THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「Cult grass stars」
- トカゲ
- strawberry garden
- キング
- 世界の終わり (primitive version)
- toy
- ブラック・タンバリン
- I was walkin’ & sleepin’
- Dallas fried chicken
- アンクルサムへの手紙
- スーサイド・モーニング
- いじけるなベイベー
- 眠らなきゃ
- remember Amsterdam
はい、こちらも当然世代ではございません。バリバリに小学生の時解散してた。
Mステt.A.T.uドタキャン事件はリアタイしており、お茶の間大興奮だったために結構覚えていますが、急遽怖そうな兄ちゃんたちがピンチを救ったことはt.A.T.uの衝撃に比べると正直サブトピックだったし、その兄ちゃんたちがTMGEであるとはわかってない。まあ、普通にバンドの概念すら根付いてもいない初見の一般ガキが覚えるには厳しい。
この伝説回、TMGEの後ろで誰よりもテンション高くノリノリなのが当時V6の井ノ原快彦で…のちの自担で…すべては収束するんですね〜。(いのはらくんも邦楽ロックに造詣が深いというか音楽全般が非常に好きな人間)
しっかりバンドを好きになったのは不本意ながら魔の2009年効果。フジファブリックを知ったタイミングでちょっと待てマイケルジャクソンも清志郎もいなくなったな?と調べて、アベフトシに辿り着き…。意味不の長身、意味不の手のデカさ、意味不のギターテクニックに畏怖さえ覚えたし、エレキギターを持ってないうちにエレアコを持っていたのでアン直で歪ませることを覚えて、エレキギターを持てばカールコード繋いだりもして(前述の通り黄色いレスポールです。憧れのキメラだ)
中高生の時にSCHOOL OF LOCK!っていう、出演者が校長とか先生に扮した10代向けラジオを聴いてたんだけど、グランジの遠山さんが校長になったタイミングで若い世代にガンガンTMGEを布教しよう!のターンになっていて、The Birthdayと企画したりチバ呼んでみたり、そういうきっかけ作りの後押しは結構あったような気がする。(そして私はBirthdayの武道館ライブ招待企画に当選し、インターネット上に拙いライブレポ文を残している)
いまやアベとチバ両方失ってしまい寂しい限りですが、音楽だけはいつまでも残るし。アベ追悼記念のムック本に掲載されたアホみたいに×で埋まったシャンデリヤのTAB譜をこれからも笑って眺めることでしょう。(弾かない、なぜなら手首が終わるから)
御茶ノ水のESPでアベっぽい黒+べっこうの廉価テレキャス見てたら「チャットモンチーのファンですか?」って聞いてきた初心者カモる気満々の店員に「いえ、アベフトシっぽかったのでみてました」と言った時の気まずさも忘れないでしょう。
アルバムの話を全くしていなかった。どちらかというと後期より初期が好きです。後期の曲はちょっと、終わりに向かっているのがわかりすぎるしチバ自身の当時の思想と向き合わなきゃいけない気がして覚悟がいる。まだそういう背負うものが生じてない時期のカラっとして面白い言葉選びを楽しんでいたいという私の未熟さが反映されています。爆笑。
とはいえ一番沁みて一番刺さるのはブギーで、MVを一生リピートしてたのはバードメンとデッドマンズ・ギャラクシー・デイズなんですが、アルバム単位ではコレを一番聞いてた。シンプルイズベスト。
このアルバムの中だと今いいなって思うのはI was walkin’ & sleepin’かな。等身大のひとりの人間のしょうもない悩みとかどうしようもない癖とか私自身に落とし込めるものが詰まっていて、明るいのに切ない、でもジメジメはしてない、一種の開き直りがあると感じる。私もこんなかんじでのらりくらり生きてしまっていて…。
なんかさあ、シンプルにカッコ良すぎるよな。黒スーツが爆裂似合ってて、バンド名の由来とか聞いたら変な嘘ではぐらかして、タバコ吸いまくるし見た目もやんちゃだけどインテリが見え隠れもしていて(実際チバとかは明治学院の音楽サークル出)、メンバーとほのぼの一緒にボート漕ぐような変なバラエティも対応して(いかついニキたちのなかよしほのぼの動画だと温度感が近いのは芸人の金属バットなのかなとか思った今)、当然演奏がうまくて、歌もうまくて、洋楽ルーツなのがバリバリにわかって、それがかぶれてるだけの浅さではなくうまく取り込んでいて、社会に何も思ってないわけなくて、ファンのことも嫌いじゃなくて…
商業音楽としての成立もアイドル売りもスタイルの一貫も全部やってのけていたと思うのですが、キャラクターとして考えて属性てんこ盛りすぎるだろう。私がスペアザに抱いた理想的な大人像は現実的に垢抜けた存在だけど、TMGEはまた別軸の二次元にいる泥臭・適当・色気を兼ね備えたイケおじタイプの大人像だと思っている。自然体でそうなっただけの、なりたくてもなれないやつ。
最近カスの嘘を教えるダウナーなお姉さん創作が流行ってたけど、TMGEは普通にそれのお兄さん・おじさんバージョンでしょう。この手の著名人だと高田純次が挙げられると思うけど、ユーモア<かっこよさのバチバチイケてる側の…ガキがタバコに手を出そうとしたら程よく牽制するくせに自分は目の前でスパスパ吸って副流煙浴びせてくるタイプの…やめましょう。そういう目で見るのは。(やっぱ今は金属バットが近いんじゃないかなコレ)
そういうキャラクター性が抜群すぎるのも魅力という話でした。模倣者はいくらでも現れるだろうけど、二度と似たバンドは現れなさそう。と言うかシンプルに曲がいいのでこの先一生聴くことでしょう。
私はアベフトシのおかげでドクターフィールグッドやダムドをちゃんと履修することができました。いまや邦楽は邦楽の市場で完結して、邦楽憧れで邦楽をやる若い人も多いんだろうけど、その市場を作った先人たちのルーツっていうのは知った方がお得なんや…そうやって繋がってくんや、歴史が…
17.四人囃子「一触即発」
- [hΛmǽbeΘ]
- 空と雲
- おまつり (やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)
- 一触即発
- ピンポン玉の嘆き
- 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
- ブエンディア
フジファブリックから掘り下げた。影響を受けているとも言っているし、過去対バンもしていたようなので。当然普通に生きてたら全然知らずにいたでしょうね…。
和製ピンクフロイドみたいな扱いで音もキレキレだけど歌唱はしっかり昭和でびびる。
公式で見られる映像などがなく紹介できないんだけどサブスクあるのほんとに救い。聞いてみてほしい〜
正直いって知った時にはもう活動してないし、おじいちゃん世代だからメンバーの訃報なんかもあったりするし、人生においてめちゃくちゃ追いかける!ってポジションではないのだけど。
70年代の邦楽ロックバンドの礎のひとつであるという点でめちゃくちゃ尊敬しているし、プログレ(これは私の感覚の中のふわっとした概念)な音ってところで、つまるところいまだに先鋭的というか、衝動的な雰囲気が今の邦楽ロックにあるものと同じタイプのかっこよさを感じられるし、その世代の壁みたいなものだとか、聞くに至るまでの心理的なハードルがぐっと下がったんですよね。
いろいろ関連する古いバンドとかを聞くきっかけにもなって。だから「私を構成する42枚」という趣旨にはかなり沿っていると思ってチョイスしました。
表題の「一触即発」がもう、わかるわかるわかるわかる〜!ってほどにプログレ。フジファブリックに通ずるトンチキさを感じるのは「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」。かなり味がするアルバムだと思います。
18.或る感覚「カウンター」
- 鬼
- ヒーロー
- 現代のエーデルワイス
- city style alternative blues
- masa
- HAPPY ROBOT
- むかしむかしあらゆるところに
- カッター
- カウンター
あ〜〜〜〜〜〜〜思い出しかねえ〜〜〜〜〜〜
たぶん私にインディーロックバンドの楽しみ方のすべてを叩き込んでくれたバンドです。或る感覚は。
きっかけは10代バンド限定オーディションの「閃光ライオット」で、私はゲストの9mmをタダで見るために(10代入場タダのイベントだったんです)野音まで行ったんですよ。オーディションファイナリストだったからたまたま見た。
ご本人様方へ
もし見ていらした場合、なんか感情がすごいことになっているので読まない方がいいかもしれません。自分の記憶だけが頼りですので、エピソードが事実に基づいていない可能性さえあります。とにかくお伝えしたいことをまとめます。本当にお世話になったこと感謝していますし今でも曲たちのことが大好きです。私にとってみなさんはずっとイケてるお兄ちゃんたちです。各々お体ご自愛ください。追えているのはBurgundyの音源くらいですが、新曲楽しみにしています。
閃光ライオットのオーディションを一通り観て、それまでライブ鑑賞の経験自体が浅いどころか、そんな「陽」な趣味に触れて大興奮した陰のキッズだったから、「目の前で見れた人全員大好き!」くらいのバグった距離の詰め方で考えちゃっていて、全員片っ端からTwitterフォローして、その中で直近で行けるイベントの告知を見たのが或る感覚だった…というのがライブに行きまくるきっかけでした。
そして初めて行ったライブでボーカルインフルエンザにより欠場、ギターがなんとか歌います!とかいう謎レアイベントになってしまい、その振替だったか忘れたんですけど、普通の練習スタジオに20人いるかいないかでぎゅうぎゅうになって生演奏聞いたりして、そして物販なんかでメンバーとちょっと会話したりして、新譜出すたびにハズレもなくて、どんどんハマっていき・・・
インディーズバンドってチケ代安くて距離近くてそんな混まなくて会話もできるからアイドル視したらオワリですよね(笑)とか今おもったけど、私の場合は好きな曲を最前で聴きてえというだけの純粋なるガッツをもったキッズになっていました。めっちゃ演奏がうまくてカッコいい、年の近いお兄ちゃんたちって感じ。
ボーカルの立花ロンさんはソロの弾き語りライブとかもやってらっしゃって、そういうのも観に行ったりしたし、致死量のサインも頂きました。
先に触れた通り距離感バグのガキがゆえ、話してみたいけど何が話せるんだ…とコミュニケーションこじらせて、申し訳ない対応をさせてしまったこともあったはずでして…その節は大変ご迷惑をおかけしました。
或る感覚が私の人生に多大なる影響があった!と断言できるのはまちがいなく私自身がバンドをやるにあたって、外部のフィールドに出る機会をもらったからだと思ってます。
スペシャのレーベルと組んだり、ファンもかなりついて…という中で「自分達のコピーバンドをオーディションで決めて出演させる」といった趣旨の企画をやってまして、私はコピーバンドを組んでいたので或る感覚をぜんぜんしらないバンドメンバーたちに出たいって言ったらすんなりやってみよう!って話になって。
スタジオで演奏を録画して、過去のライブ映像もかき集め、メールを送りつけ、受かりまして…。これまで友達や先輩に呼ばれた身内ライブでコピバンとしてしか出たことないのにようやりますよね。自分でもビックリする。
告知のためにアー写がいると言われ、スタジオのある近くの道路でみんなで自撮りした写真がBARKSの記事に存在したりもしました。(いま残ってるかは知らない)
当日もリハで音作りとかもろもろアドバイスもらったり、ちょっとだけ深い会話ができたり、マジでいい思い出になったな。ちょうど就活が控えているタイミングだったから、これで空中分解になるね〜というのは最初からわかっていて、案の定あれが実質私たちの解散ライブとなってしまいました。最後に楽しいライブできてよかったなほんとうに。
ベースのkouさんから「プロになるわけじゃなくても絶対ギター弾くことはやめないでね」って言われたことも一生忘れないですし、だから今でも、どんだけブランクできても弾いてます。弾いてるよ〜!kouさーん!
メール文がめっちゃ丁寧だったから採用って言われて笑ったな。よかった〜学生なりにバカ真面目にビジネスメール打って。
緊張でMCぼろっぼろで自分でも何いってるかわかんなかったし、もうなにもステージ上のことは覚えていません。鬼とmasaとピラニアやったんだっけ?いつもは客席から一緒に拳上げてる皆に見守ってもらいながら盛り上げてもらいながらで助けられたことだけ覚えてます。それと、下手くそながら鬼のカッティングは弾いてて気持ちがいいので楽しかった。
或る感覚解散後、ロンさんはそれ以降もBurgundyというバンドを立ち上げたのでそれもたびたび観に行ったり。
上記のような前座やらせてもらったご縁や、私自身が音楽関係の業種で働き始めたこともあり、挨拶できなそうだから帰ろうかな〜って思ってたところ逆に話しかけていただいたり、当日飛び込みでライブ観に行った時も取り置きの気遣いをいただいたり、北原さんも 「あの時はありがとうね」と頭下げていつもイジってくれて、雑談中の他のバンドの方にもそのように紹介してくれたり。色々とお世話になってしまい…。その節は本当に本当に…。
粋な気遣いをいただきつつもアーティストとしての距離を保ってくれていた事が今考えるとすごくありがたかった。企画とはいえ共演とかいう、認知どころの騒ぎではない待遇を受けてはいるんだけど、私も勘違いしたり間違える事なく(それはご本人様方の感じ方次第ではあるのですが大きなトラブルを起こしたりはしないという点で)済んだんだなと。
ファンの人も!これはいわせて!或る感覚関係で繋がった音楽が好きな人たち!基本的に或る感覚とか近い界隈のバンドのライブ以外では会わないけど、たまにライブ帰りラーメン食べに行ったり、帰りの電車でライブの感想語ったり、中には私のバイト先までわざわざ遊びに来てくれたりもして。同世代からお兄様お姉様まで非常にお世話になりました。
ていうかおもしろいことに或る感覚にちょっと関係あるバンドAと高校の友達がやってたバンドBが下北沢ReGで対バンするようになって最終的にBのバンドが解散になった後ドラムの人(高校の友達ではない)がAに入るという個人的に世間狭いねイベントもあったな。何この話?
ここ数年は私自身が忙しくなりすぎちゃったりハマるもののフィールドが変わったりして、なにも把握できてないことが多くなってきた。
ファン間やメンバーのみなさんの時が経って今は人生のフィールドが変わってしまっても、アーティストとファン兼共演者という変な繋がりが生まれても、「或る感覚」はどちらにせよ、ず〜〜〜っとめ〜〜〜〜っちゃ大切な存在ですね。書いててエモ〜〜〜〜!になってきた。エモの消費にしたくないのに!厄介感情!
はあはあはあ疲れた 以上感情のコーナーでした。
或る感覚って「初期衝動」がセールスポイントという扱いだったと思う。あと主にロンさんに尖りの自意識があってTwitterプチ炎上みたいなこともたまにあったような、気が、する…よね〜と今見たらロンさんのTwitter消えてたぽい。草。インスタも消えてた。さびしっ!
このアルバムは全曲キラーチューンだと思っていて。もうパワーに押されるんですよ。元気すぎる。
その中でも特に好きなのは「現代のエーデルワイス」かなあ、と。元気すぎる中、かなり落ち着いている曲です。
簡単なパワーコードを使った弾き語りコピーを自分でもよくするんですけど、じわっと切ないコード進行に感情が侵食されていく。
ロンさんの言葉選びは絶妙で、固有名詞の使い方がとても刺さる。現代のエーデルワイスは固有名詞がぜんぜん出てこない曲。”8mmのタバコ”も銘柄はぼかされていて、言葉もすべてシンプルで、ゆえに多くの人に当てはまる場所があるだろう、自分自身の感情に直接効くタイプ。
逆に、このアルバムにはないんだけど「cold smoking」という曲の一節には「林檎も吸ってるハイライト」とはっきり固有名詞が出てくる。憧れに対して無理をしている感じとか、曲中に置かれた感情がタバコを通して察せられる気がする。哀愁。
どちらも私は喫煙者じゃないのに、煙を吸ってなにか物思いに耽るその人物に感情移入してしまう。
当時なんとなく思ってたことです。言語化するのが苦手だし、的外れかもしれないけど、受け取り手のいち反応ということでお許しください。
ロンさん自身がよく向井秀徳あたりの話をしていたのでなんか納得した覚えがあるのですが、この頃は曲中に「あばずれ」とか「不埒」とかややアダルティ、もしくは女卑的な単語がよく見られて面白いですね。(これは女卑が思想にあるというよりも、あの頃のロックバンドの歌詞って印象。セックス・ドラッグ・ロックンロールからドラッグが抜けた延長というか、とにかく女と性がモチーフとして表現に絡んでくるのが当たり前のような。個人的にイヤではないけど、今じゃマジで椎名林檎や向井秀徳あたりしか許されなさそう)
あと、ギターの大野さんはソロでも音源出したりしていましたが、このアルバムだと「masa」を作っており。楽曲制作に関してはロンさん大野さんそれぞれの色が出ていて、どちらもかなり好きです。大野さんの曲は作詞もメロディーも語感がよく言葉で遊んでいるような、いい意味で掴みどころのない浮遊感ある印象です。
ちょっとあの、これでも文章削ったりキモいところはなるべく毒抜きの努力したんですけど無理でした。人生コンテンツかもしれない。申し訳ないっすよ、勝手にリスナーの人生背負わせて。
Burgundyが音源制作を進めているようなので(マジで今知ったよ、ほんとアカン)楽しみに待ちたいと思います。
19.アルカラ「フィクションを科学する」
- 授業参観
- キャッチーを科学する
- 大久保のおばあちゃん
- 女優
- はてない
- 化学準備室
- スーツ姿の魔法使い
- 花束を抱えて
記憶あやふやになってるんだけど、普通にテレビの音楽チャンネルとかで観て知ったんだと思う。やはりスペシャか。ウチとスペースシャワーTVはダチだよ。
或る感覚との対バンの時に気まぐれだったのかタイスケさんにCDにサインしてもらえたなあ〜
このアルバムはまず代表作の一つかなと。当然「キャッチーを科学する」で知りました。代表曲だと思う。太陽系も今や水金地火木土天海冥…から冥がはずれたりしましたね。
キレキレの音にユーモアとシニカルの配分がやはり厨二心に刺さってしまう〜〜〜!という点で影響が少なからずあるはず。
個人的には、ほかに「女優」が特に刺さるなあと思って聴いてました。「キャッチーを…」とは真逆にシリアス。どっちもいけるんだよな〜!
正直語れるほど追いかけてはいないのでここまでになっちゃうんですが…なんかこう、めっちゃファン!ってわけじゃなくても、対バンに居てくれたらめっちゃうれしいバンド1位かもしれない。これからも元気にライブしまくって、DEPAPEPEも擦っていて欲しい。(DEPAPEPEの三浦さんは元メンバー)
20.或るミイ「OWL/sleepin’ and sleepin’」
サブスクないんだよ、なぜならサブスクが隆盛を迎える頃には活休したから。
- OWL
- sleepin’ and sleepin’
- JOY (YOFUKASHI ver.)
サブスクもないし、そもそもこの42枚選抜を作れるサービスの中でもぜんぜん検索にひっかかってくれないし、ア〜〜〜〜ってなって、シングルだけどこれを選ばざるをえなかった〜!
きっともう二度と聴けない。ボーカルが抜けてしまってからの活休なので正直解散に近い状況かと。
このバンドといえば!の代表曲だと「最高に最悪な最愛なる日々」だと思います。
たなかさんのギター、すきやねえ…いつだって楽しそうに弾くよね…
聴いてきた数や時間は少ないけど密度が高い、という感覚です。なんか、或るミイにしか出せない音って確実にあって…唯一無二性は間違いなかっただろうからなおのこと惜しいですね。
お気づきの方もいるかと思いますが18〜20は或ると或るでアルを挟みました。ここの3組は対バンとか「ある」つながりのイベントもやっていたり。下北新宿渋谷あたりのライブハウスによくいたんだ。なつかしいぜ。
後半の記事を書く気力がなさすぎて怖くなっています。助けてください。
とりあえず20枚分は以上です。恥ずかしくなってしれっと加筆修正してるかもしれん。
おわり