そんなものは、ない。
あとケツメイシで一番好きな曲はどちらかというと「ドライブ」です。
夏の思い出自体はあるから適当にそういう話を書いて夏気分になろうかな。
多摩美のオープンキャンパスに遊びに行ってサンジと呼ばれるお兄さん(在校生)にだる絡みした中学時代。
なんか夏休み特別授業で舞台照明と音響学んで実際に軽音部のライブステージングやった高校時代。
成人してからはバンド仲間で車2台それぞれぎゅうぎゅうになりながら、ドライブとBBQ。
小中の同級生に夜中急に呼び出されて川で朝まで花火もした。
結構ウェーイwwwな体験はした方ではないだろうか。
でも何か足りない。俺たちオタクがすきなもの…
ホラーですわ。そう、ホラー。
俺たちっていうか、私に関しては肝試し経験もない、霊感もない(存在しないと思ってる)し、グロが嫌なハピエン厨だからホラー映画NG、ただバイオやSIRENみたいなホラゲはバケモンよりもその裏のキャラクターや世界観考察を楽しむ節があるので全然違うんだけど。
おばけの存在自体をそんなに信じてないけど、おばけ以外のエンタメ性がないと普通に不快だから触らないゾーンだ。
そんな私にも小さい頃から焼き付いている「おばけ」のイメージがある。
こんなん。
最初にこれを「見た」と記憶しているのは幼稚園年中くらいのときの園のトイレで、私はこれを「花子さん」と認知していた。
ただ、多分だけど当時友達とトイレに行った時あるいはその前後に「トイレの花子さん」の話をして、後日こういう曖昧なイメージを夢で見ただけな気もしていて、おそらくそれが正しいのだと思う。
顔は見えなくて、真っ白で無機質な景色が異常に美しく、青い唇だけが空間に浮き上がってくるような、ちょっと蠱惑的なイメージ。
今考えるとそんな姿を(成長するにつれて色々脚色されてはいるものの原型として)頭で作り上げる当時4〜5歳の私の脳みそにはだいぶ才能があった気がする。
トイレの花子さんがこんなえっちそうなお姉さんなわけないだろ!どちらかというと二次創作の八尺様だよコレは!と思っている。
だいぶ時が経って、大人になってから一度だけ金縛りにあうことがあった。
その時は逆に真っ暗な空間だったけれど、やはり白い肌に白い髪、青い唇の女性の顔が迫ってくるイメージが見えた。
金縛りのメカニズムをわかっていたから、これは私が作ってる映像だなという自覚があり、同時に前述した幼稚園の記憶が蘇った。
怖いという気持ちよりは「本当にこういうヤなもんが見えるんだ」と思った。
目を瞑っている自覚もあり、見てる景色が自室ではなく無。
自分の体の上におばけがいるとかでもなく、足の痺れがはっきりしていて、「これは筋肉が疲労してるんだな」って自覚が強い。
心霊体験というより、私の中に強く刷り込まれたおばけのイメージはコレなんだ…!という感動さえあった。
さて、ここまできて私のこのおばけのイメージにいくらか心当たりがある。
私の中にいるこのおばけは、それまでの4〜5歳の間に得たインスピレーションたちのキメラで、大人になってからさらに記憶に補正がついているものだと理解しているので、紐解いていこう。
①羊たちの沈黙
ひとつは、私の子供部屋に親がいくらかVHSやDVDをしまっていたがために起きた悲しい事故。
羊たちの沈黙のパッケージだ。
なんか…リンクカードみたいなの出し方わかんなかった。うちはアフィリエイト入ってないので安心してリンク先でパッケージ画像普通に確認してください。
これが妙に当時怖くて、なんか青っぽいフィルターがかかってるパッケージもあるみたいだけど私の家にあったのは普通に真っ白なパッケージに人の顔と虫がいるやつだったから、多分このイメージが一番影響与えてるんじゃねえかな?って思ってる。
②東京事変「修羅場」
修羅場のリリース時には私は小学生だったので絶対に原風景ではない。
ただ、このイメージを後々補強したのが絶対にこのMV。「幼稚園の頃うっすら見た気がする記憶」に具体的にハマる情景だから。
白い無機質的な空間と美しく蠱惑的な女性イメージの元には林檎嬢がいそう。サビで林檎嬢が迫ってくるしな。
もちろんまったく怖くないどころか曲もMVも大好きであり、ホラーと思ったことはない。
③3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?「まつりばやし」
詳細はおのおの調べてください。
いまやアニメのトラウマ回として名高い名作ですが。私は普通にアニマックスで見て普通にトラウマになったというか、怖いよりも悲しくてつらくて泣いたガキだった。
ざっくりいうとタマフレンズのなかでも寡黙なネコちゃんの昔の記憶、面倒見てくれたおねーさんがすごい病弱な人で、おうちの縁側でそのまま亡くなったんだけど、ネコちゃんにはそれを理解できなくて、爪を立てて唇を引っ掻いたらそのまんま痛がりもせずに血が流れてきたシーンが印象的。これが「唇」のイメージに近いのかな。
④まんが日本むかしばなし「雪女」
これも上記の話とビジュアルと後味の悪さが近いんだと思う。アニメでもみたし、普通に絵本とかでも読んで、すっげえ切ない話だなあ…の印象が強い。
⑤仮面ライダークウガのラ・バルバ・デ
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/1383
東映の公式キャラ図鑑貼っとくね。
人ならざる美しい存在。唇の色が青いのも、バルバさんの暗い色のリップの印象がちょっと入ってそうなんだよなって思った。なんか白い服も着てたし。
⑥映画バイオハザード
これも後々「白い無機質な空間」に対する補正になったシーンの要素としてありそうだなって。ホラーって真っ暗なところでうらめしや〜…じゃなくて真っ白で明るいところでもバケモン出てきたら成立するよな。
結 論
なんか、良質な儚い系コンテンツのミックスじゃんって思った。まあ羊たちの沈黙はまじでただのジャケットのインパクトのみなんだけど、「まつりばやし」と「雪女」のふたつがなかなか…なかなかなチョイスよね。オリキャラにしようかなくらいには自分の中で美しいものが仕上がっている。ただ、最初にちょろっと言ったけどこのイメージ突き詰めるとまじでビジュアルに関しては普通に二次創作の八尺様っぽいかもしれない。
でも見たのは「顔(唇)」だけであって、目も見えないし、その下の服装とかも見えないイメージなので和装なのかドレスなのか裸なのかは知らないです。
現にずっと「私の中になんとなくいるおばけのイメージ」であって「おばけそのもの」ではないから、金縛りの時は不快なもの認識にはなったけど、正直めちゃくちゃ怖い!殺される!みたいなことは思ったこともなくて…
オチのない話だけど、個人的には小さい頃みたもののいろんなことの整理ができてわりと楽しかったわ。
追記:さいごに、キャラっぽく仕立てようとしたらくがき載せるね
なんか八尺様にはならなかったけど女神転生とかFFとかの敵にいそうかもしれないし、描き終わった後になんか既視感あるなとおもったらFateのライダーじゃん。キャラデザむじぃ〜(山口コンボイ)
完