誕生月に入り、そろそろまた年を重ねる時期が来たので自己紹介記事をやっていこうと思う。なお、私のオタク経歴に関してはプロフィールページが存在するのでそちらを見て欲しい。
今回の主題は私の「きゃんでぃ」という名前について。
ざっくり言うと高校生の時に入っていたアコースティックギター部にて名付けられた正真正銘のあだ名で、以降卒業後も進学した専門学校の友人や後輩からもそのように呼ばれる。私もそれまでは本名由来で小学生の時から使っている「miha」のまま突っ走っており、都合のいいHNがあるなあと思ってネット活動においても使うようになった。
アコースティックギター部について
通称アコギ部。文字通りアコギの弾き語りを軸に、カホンやキーボード、なんならオタマトーンやエレキギターまで、演奏できれば大体なんでも持ってきていいゆる〜い部活。
顧問の先生はZO-3とか持ってきてたし、私もずっとエレアコだったのでワウやマルチエフェクターを繋ぎアンプに通して遊んだりした。
軽音部のようにコピーバンド組んでスタジオ入って9mmやワンオク練習して、定期的にライブハウスで…みたいなイケイケのルーティーンはなく、ソロだろうと誰と組もうと自由、部内の発表会や文化祭の演奏はあるものの、部外者やOBが飛び入りしたりジャムったりとゆるゆる。
DEPAPEPEや押尾コータローのようなギタリストの譜面ばかり練習する子もいたし、私みたいな邦楽キッズはフジファブリックとかずっと弾き語っていたし、友達にベースのパートを上3弦使って弾いてもらったり、ピアノも丸投げしたりでバンドっぽいこともやった。
基本的には毎日教室やPCルームでTAB譜やコードが載っているサイトをめぐり、複数名画面や楽譜の前に集ってBUMPやボカロ曲を好き放題ガシャガシャ弾いて歌って楽しんでるような部活だった。結構最高じゃない?最高でした。
あだ名は伝統から生まれた
この部活には伝統として「すべての部員にあだ名を与える」というノルマがあり、入部すると自己紹介タイムを設けて丁寧に歓迎してもらえると同時に、それが部員たちの命名大喜利の場となっていた。今は知らんけど。愉快だったな。
学生の身内ノリなので単純に本名の誤読から名付けられている人もいれば、使っているケータイの機種由来だったり、容姿の似ているキャラクターの名前だったり、さまざまな理由で命名されていた。
私が名付けられた瞬間の記憶はわりとある。(左:わたし/右:先輩)
(名字)です、よろしくお願いします
好きな食べ物はある?
とくにないです…
なんでとくにない、などと言ったのだろう。正直すぎる。今聞かれたら適当に「寿司」とか言うよ。
え、じゃあ昨日何食べた?
飴です……
尖りすぎだろ。さすがに。なんでこんなこと言ったのか覚えてない。食べたことは本当だと思うけど、答えたくなかったのかウケると思ったのかいまいちわからない。過去の私のことがわからない。
飴wwwwwwwwwwwwwwwww
あっ!じゃあキャンディでいいじゃん
外人っぽくていいじゃん!決定!
アッ…(軽〜〜〜)
死ぬほどあっさり決まったが、この時私は「やっていけるな」とも思ったのだった。
私は新入部員としては遅く入った方だ。入学してすぐ、体育祭の応援団になったために部活どころではなくダンス練習に追われていたから。遅れてやってきた新人だったけど、意外にもその後卒業まで真面目に部活に出続けて誰よりエンジョイしていた気がする。
そんなわけで、私が”きゃんでぃ”を名乗るのは、命名前日に飴食ってたからです。
ひらがな表記にしたのは私の意思ですけどね。カタカナじゃなんかしんどかったので。
なぜか卒業後に浸透し出す”きゃんでぃ”
先述の流れをもって見事にその後の高校生活を「きゃんでぃ」として過ごしたわけだが、このあだ名は部活を飛び出して今までずっと引きずられることになる。
①ネット世界
これは自分のせい。ちょうどいいからそのままHNに使ったため。響きの可愛さで食品の名前をおのれのHNにつける人も多いだろうが、私はただの事実が由来だ。当然それ以前からやっていたTwitterアカウントやアメブロなどは「miha」のままで、懐かしの言葉をあえて用いると、ロキノンクラスタ・バンドクラスタに属するような、ライブでたまに会ったりSNS上で交流ある人たちは「ミハちゃん」と呼んでくれるし、これに関しては高校の部活に関係のない友人でも分かれる。気軽に好きな方で呼べば良い。
②リアルの友人たち
今も高校時代の友人とよく遊ぶものの、男も女もこぞって卒業後のコミュニティで仲良くなった人のほうが多い。だから私のあだ名兼HNはめちゃくちゃ呼びやすいんだと思う。同性は普通に本名を呼んでくれるけど、異性の場合は多少気まずく苗字の〇〇さん…って距離があきそうなところをみんな適当に「きゃんさん」とか呼んでくる。あだ名のあだ名がついてる。もはや。私としても性別関係なくフラットに接したいので助かっている。
あとはこのようにファンシーなあだ名を持つと下心のある人間というのが呼び方や接し方から可視化されやすい。どちらにせよ下心のある人間っておもんないから勝手に振り落とされていくけど。反面、私を異性ではなく私として接してくれる友達はずっと残る。異性との恋愛を想像できない(したいという願望のない)私はキャッチーさの鎧に守られているなとも思う。
③進学後の後輩たち
当然高校時代の後輩も「きゃんでぃ先輩」ってめっちゃ呼んでくれてて、今もそうなんだけど、なんか私の名前ではあるけど単語自体の響きがかわいいから呼んでる後輩もかわいくみえるんだよね。私は専門学校に進学したんだけど、やっぱ先輩相手に緊張する中で「きゃんでぃでいいよ」ってなると呼びやすいんだろうな…。すごくこのあだ名を気に入って懐いてくれる子もいて嬉しかった。おい!高校の先輩、最高のあだ名をありがとな。
さいごに
もう言ったけど。先輩ありがと〜!思えば私の学生時代、先輩によく懐き、後輩になんか懐かれるようなそんな感じだった。間違いなくあだ名がよいクッションとなり色んなご縁が生まれたのだろう。小中学の時になんで本名HNにしたかっていうと、普通にキメキメの名前が恥ずかしかったから。ケータイサイト全盛期を生きて名前の左右に十字架がついてるような例を目にして、厨二ながらに「それだけは…」と思ったのを覚えている。「きゃんでぃ」は、人から貰った、自分の感性の混じっていない、ただ事実に基づいたしょうもないネーミングだ。フラットな人間性を目指している私にめちゃくちゃちょうどいいのかもしれない。
この先30代40代になるとパっと見じゃイッタいね〜!になるかもしれんけど、由来がしょうもないからどうでもいいよな?
以上です